製作・監督・脚本:スタンリー・キューブリック
〜あらすじ〜
街の悪ガキ(強盗やらレイプやら・・・)ってレベルの悪さ。
この悪人アレックス(マルコム・マクダウェル)は、いつものように悪さをしていた。
忍び込んだ家で婦人を殺害し、とうとう警察に捕まってしまう。
政府の政策で、犯罪者に新療法が適用されることになった。その治療を行うと、暴力やセックスが嫌いになるのだ。
その治療を終えたアレックスは釈放されます。釈放された後、彼を待ち受けていたのは・・・
〜予告〜
〜感想〜
基本、暴力と性行為が表立って出てくる映画です。グロいシーンはないので、大丈夫ですが、何より主人公が・・・
アレックス!!胸くそ悪い悪人です。
映画中、何一つとして良いことをしてないんじゃないかな・・・?
同情の余地なし。
感情移入なんてできたもんじゃないです・・・
最後の方も舐めた態度で、口を半開きで飯を喰わしてもらってるし。
最後のあのシーンも、悪人に戻ったか??って感じで。
アレックスのこと非難しまくりですが
アレックスのこと好きです。
言うなら、子供が遊んでる感じの
悪気のない悪
って感じです(だからこそ、質が悪いのですが)
そして、行動の一つ一つが魅力的
- 妙にポップな若者言葉(ガリバー痛etc)
- 謎な表現なのに意味が伝わって来るのが凄い!!
- 立ち振る舞い(暴力の振るい方も)
- オープニングの笑顔からかっこ良すぎる
- 今観ても、色あせないファッションセンス
- なんなのあの片目睫毛とか、目玉とか!!
なんか、真似したくなる(たしかに、影響を受けたような人とかキャラが多いのも納得です。)
今で言うなら、
ダークナイトのジョーカーのような感じ
当時の人達は、彼の真似をしていたのかな・・・??
さて、ここまで、アレックスのことばかりの話でしたが、
他の登場人物はどうなの??っていったら、
魅力的な人物が多いです。
ちょい役で出た、看護婦さんと精神科医さんが気になります・・・
どなたかご存じないですか??
さて、本編に対する感想です
この映画、1971年の映画なのですが、(40年以上前。。。)
いつの時代も同じなのだなと思います。
どこかで観たことあるような光景が出てきます。
人間社会って変わらない
とふと思ってしまいます。
- 老人が不平を言う世の中
- いつの世もはびこるチンケな不良ども
- 権力にしがみつく大人
- 親を困らせる子供
この映画は、世界が「不公平」で、「不格好」であることをあざけり笑うための映画だと思います。それを普遍的なテーマとして映画を作り、それが今の世にも通ずる作品であることが凄いなと感じました。
テーマだけでなく、映画の持ってる雰囲気自体が色あせてない。目新しさを感じさせています。そして、映像の美しさも際立つシーンが多いです。
おそらく、見終わった後、ストーリーは忘れてしまっても、こんな「シーン」があったってのは記憶に残り続けると思います。
それだけ、
視覚的に強烈な印象を与える映画
でした。
ただ、ストーリー自体は個人的な好みではなく・・・って感じです。
それでもあまりあるほど、「アレックス」と「映像」が素敵な映画です。
この映画に関する皆さんの感想もお待ちしております。
よければ、コメント欄にお書き下さい。
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