2013年6月6日木曜日

時計じかけのオレンジ [狂気の沙汰ほど面白い]

原題 : A Clockwork Orange
製作・監督・脚本:スタンリー・キューブリック


〜あらすじ〜
街の悪ガキ(強盗やらレイプやら・・・)ってレベルの悪さ。

この悪人アレックス(マルコム・マクダウェル)は、いつものように悪さをしていた。

忍び込んだ家で婦人を殺害し、とうとう警察に捕まってしまう。

政府の政策で、犯罪者に新療法が適用されることになった。その治療を行うと、暴力やセックスが嫌いになるのだ。

その治療を終えたアレックスは釈放されます。釈放された後、彼を待ち受けていたのは・・・

〜予告〜

〜感想〜

基本、暴力性行為が表立って出てくる映画です。グロいシーンはないので、大丈夫ですが、何より主人公が・・・

アレックス!!胸くそ悪い悪人です。
映画中、何一つとして良いことをしてないんじゃないかな・・・?

同情の余地なし
感情移入なんてできたもんじゃないです・・・

最後の方も舐めた態度で、口を半開きで飯を喰わしてもらってるし。
最後のあのシーンも、悪人に戻ったか??って感じで。

アレックスのこと非難しまくりですが

アレックスのこと好きです。
言うなら、子供が遊んでる感じの
悪気のない悪
って感じです(だからこそ、質が悪いのですが)

そして、行動の一つ一つが魅力的

  • 妙にポップな若者言葉(ガリバー痛etc)
    • 謎な表現なのに意味が伝わって来るのが凄い!!
  • 立ち振る舞い(暴力の振るい方も)
    • オープニングの笑顔からかっこ良すぎる
  • 今観ても、色あせないファッションセンス
    • なんなのあの片目睫毛とか、目玉とか!!

なんか、真似したくなる(たしかに、影響を受けたような人とかキャラが多いのも納得です。)

今で言うなら、
ダークナイトのジョーカーのような感じ
当時の人達は、彼の真似をしていたのかな・・・??

さて、ここまで、アレックスのことばかりの話でしたが、
他の登場人物はどうなの??っていったら、

魅力的な人物が多いです。
ちょい役で出た、看護婦さんと精神科医さんが気になります・・・
どなたかご存じないですか??


さて、本編に対する感想です

この映画、1971年の映画なのですが、(40年以上前。。。)
いつの時代も同じなのだなと思います。
どこかで観たことあるような光景が出てきます。
人間社会って変わらない
とふと思ってしまいます。

  • 老人が不平を言う世の中
  • いつの世もはびこるチンケな不良ども
  • 権力にしがみつく大人
  • 親を困らせる子供

この映画は、世界が「不公平」で、「不格好」であることをあざけり笑うための映画だと思います。それを普遍的なテーマとして映画を作り、それが今の世にも通ずる作品であることが凄いなと感じました。

テーマだけでなく、映画の持ってる雰囲気自体が色あせてない。目新しさを感じさせています。そして、映像の美しさも際立つシーンが多いです。

おそらく、見終わった後、ストーリーは忘れてしまっても、こんな「シーン」があったってのは記憶に残り続けると思います。

それだけ、

視覚的に強烈な印象を与える映画

でした。

ただ、ストーリー自体は個人的な好みではなく・・・って感じです。

それでもあまりあるほど、「アレックス」と「映像」が素敵な映画です。


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