2013年5月12日日曜日

鍵泥棒のメソッド [例え、ダメ人間が宝くじで1億手にしてもダメ人間]

そもそも「アフタースクール」「運命じゃない人」の内田けんじ監督の映画なので期待大です。

桜井武史(堺雅人)は人生のどん底にいました。役者として不成功、貧乏、自殺にも失敗する有様です。友達からもいっぱい借金してたり、その日暮らしな性格で几帳面さもなく、堕落した人間って印象です。
桜井はある日、銭湯に向かいました。そこでコンドウ(香川照之)が意識不明で倒れている現場に遭遇します。
あろうことか桜井は「コンドウのロッカーの鍵」と、「自分のロッカーの鍵」をすり替えます。
出来心って怖い

桜井はコンドウの財布からお金を使ったりしながら、コンドウとして生活していきます。やりたい放題すぎる・・・
一方、コンドウは病院に送り込まれ、入院中。コンドウは記憶を喪失していたのです。所持品から「桜井武史」と勘違いされ、退院後も桜井として生活していきます。
2人の生活が入れ替わるのです。面白いことに、二人の性格が正反対なんです。桜井が雑な正確なのに対し、近藤はものすごく几帳面。その対比として面白いのが、もともと超汚かった桜井の部屋は、コンドウが生活することで整然とした部屋に変化します。コンドウの部屋は桜井によって荒らされていきます。
あぁ、もしこのまま人生が入れ替わったままでも、桜井は堕落し、人生は失敗するな・・・性格を変えなきゃ、お金があってもダメな人はダメなんだな・・・って感じます。
この2人の性格の違いを楽しむ映画としても面白い。色々と考えさせられるものがありました。

桜井は、コンドウとして生活していく間に、彼の職業を知ります。なんと、プロの殺し屋だったのです。なんということでしょう・・・

さて、そんな2人とは別にもう一つの物語が展開していきます。(この感じ、まさに内田けんじ監督) こっちの話は水嶋香苗(広末涼子)がメイン。彼女は出版社で編集長を努める几帳面なキャリアウーマンです。何事も計画通り進めていく彼女は、ある重大な計画を練っていました。それは「結婚」なのです。会社内で「私、結婚します」と宣言します。同僚から「お相手は?」と聞かれると、「相手は決まっていません!(キリっ)」と答える状況。

???どういうこと?なんだこのぶっ飛んだ展開。
結婚までの綿密な計画は決まっているが、相手は決まっていない。どうやら彼女結婚を焦っているらしい。そして、こっから婚活に明け暮れます・・・
さぁ、この話がどう結末にむかっていくのやら・・・
話がどう進もうが、広末涼子のメガネ姿がかわいい。もうそれだけで満足です。
広末涼子は恋愛に奥手な役を演じているのですが、色々初々しい感じが感じが良かったです。


どうせ裏をかかれると思い用心していたのですが、あっさり裏をかかれちゃいました。でも、衝撃を受けた具合ではアフタースクールには敵いませんが・・・

でも、あの結末に大満足。嗚呼、なんと素敵な恋なのでしょう


ヤクザ役で荒川良々が出て来たのには、笑ってしまった。今回は大人しい役でした。やっぱり、存在感が違いますね。




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